
EU当局 ファイザーのワクチン 使用許可の対象拡大 12~15歳も
EUの医薬品規制当局は製薬大手ファイザーなどが開発した新型コロナウイルスのワクチンについて使用許可の対象を拡大し、12歳から15歳の子どもへの使用も認めると発表しました。
EMA=ヨーロッパ医薬品庁は28日、ファイザーなどが開発したワクチンについて、これまで16歳以上に限っていた使用許可を12歳から15歳の子どもにも拡大すると発表しました。
EMAによりますと、12歳から15歳の子ども2200人余りを対象にワクチンの効果を調べたところ、およそ2000人に有効性が認められたということです。
接種後に頭痛や発熱、筋肉や関節の痛みなどの副反応が出る場合があるということですが、EMAは接種によるメリットはこうした副反応のリスクを上回るとしています。
一方で、30歳未満の人を中心に、このワクチンの接種後、ごくまれに心筋炎や心膜炎が確認されたケースがあるということでEMAではワクチンとの関連性を詳しく調べています。
ファイザーのワクチンをめぐっては、日本の厚生労働省も12歳から15歳も接種可能な年齢に加えると決めたほか、アメリカでもこの年齢の子どもへの緊急使用が許可されています。