WTO 小委員会を設置し審理へ 豪中間の貿易対立で

オーストラリアが中国による大麦への関税上乗せを不当だとしてWTO=世界貿易機関に提訴したことを受けて、WTOは裁判の1審にあたる小委員会を設置して審理に入ることを決めました。

オーストラリア産の大麦が不当に安く輸入されているとして関税を上乗せした中国の措置について、オーストラリアは去年12月国際的な貿易ルールに違反しているとして、貿易紛争の解決を担うWTOに提訴しました。

その後、手続きに沿って両国の2国間協議が行われましたが、解決に至らなかったことから、WTOの加盟国は28日の会合で対応を協議し、裁判の1審にあたる小委員会を設置して審理に入ることを決めました。

設置を求めたオーストラリアは「WTOの制度によって相違点を解決し、生産者の利益を精力的に守っていく」と強調しました。

一方、中国は、関税の上乗せはWTOの取り決めに沿っていることを確信していると主張しています。

中国は、オーストラリアが新型コロナウイルスの発生源をめぐる独立調査が必要としたことに強く反発して、大麦に加えワインや肉製品などの輸入を制限する措置を相次いでとっていて、両国の貿易関係は緊張が高まっています。