東京都 新型コロナ 6人死亡 614人感染確認

東京都内では28日、新たに614人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。

1週間前の金曜日より35人減りましたが、都の担当者は「前の週と比べた減少幅はほぼ横ばいで高い値で推移している。週末に友人と会う約束をしている人もいるかもしれないが、自分と家族を守るためにもステイホームをお願いしたい」と話しています。

東京都は28日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて614人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の金曜日より35人減り、前の週の同じ曜日を下回るのは15日連続です。

また、28日までの7日間平均は580.0人で、前の週の86.0%です。

都の担当者は「前の週と比べた減少幅は、ほぼ横ばいで高い値で推移していて、第3波と比べても、あまり減らない状況が続いている」と分析しています。

そのうえで「週末に友人と会う約束をしている人もいるかもしれないが、人と会って感染し、一緒に住む家族にうつしてしまう事例もあるので、自分と家族を守るためにもステイホームをお願いしたい」と呼びかけています。

28日の614人の年代別は、
▽10歳未満が26人
▽10代が31人
▽20代が168人
▽30代が133人
▽40代が104人
▽50代が65人
▽60代が38人
▽70代が23人
▽80代が24人
▽90代が2人

614人のうち、およそ58%にあたる358人は、これまでのところ感染経路はわかっていません。

一方、感染経路がわかっている256人の濃厚接触者の内訳は、
▽「家庭内」が127人と最も多く、
次いで、
▽「職場内」が48人
▽「施設内」が33人
▽「会食」が15人などとなっています。

これで、都内で感染が確認されたのは15万9708人になりました。

また、都が参考として発表した27日の検査件数は7043件で、27日までの3日間の平均は8625.0件でした。

28日時点で入院している人は、27日より45人減って2126人で「現在確保している病床に占める割合」は38.0%です。

都の基準で集計した28日時点の重症の患者は、27日より1人増えて70人で、重症患者用の病床の18.7%を使用しています。

また、都は、感染が確認された50代と、80代から90代の男女6人が死亡したことを明らかにしました。

これで、都内で新型コロナウイルスに感染して死亡した人は2048人になりました。

小池都知事「感染再拡大危惧される状況」

東京都の小池知事は記者会見で都内の感染状況について「依然として新規陽性者数が激減するというモードには入っていない。それに加えて流行の主体がより感染力が強い変異株の『N501Y』になり、『L452R』も増えていることを考えると、感染の再拡大が危惧される状況にある」と述べました。

そして「改めて外出自粛や都県境を越える移動を控え、基本的な感染防止策の徹底をお願いしたい」と呼びかけました。

そのうえで緊急事態宣言が再延長された場合に都がとる措置については「いま国の手続きが行われていて、その決定を受けて都の具体的な措置を今夜お伝えしたいと考えている」と述べました。

「N501Y」の変異 新たに489人の感染確認

東京都によりますと28日、都内ではインドで見つかった「L452R」の変異があるウイルスに感染した人は確認されませんでした。

一方、感染力の強い「N501Y」の変異があるウイルスに新たに489人が感染していることが確認されました。

変異ウイルスの検査数に対する陽性率はおよそ82%でした。