居酒屋チェーン「ワタミ」全国197店 宣言延長で休業継続へ

東京などに出されている緊急事態宣言が再び延長されることを受けて、居酒屋チェーンなどを運営する「ワタミ」は6月1日以降も全国のおよそ200店で休業を続けることになりました。

ワタミの発表によりますと、休業を続けるのは緊急事態宣言が出ている東京や大阪などと、まん延防止等重点措置の対象となっている地域にある居酒屋197店で、国内にあるグループの店舗の半数近くにあたります。

ワタミの渡邉美樹会長は28日の記者会見で「厳しいというのが本音だ。外食、居酒屋は、ひん死の状態と言っても過言ではない」と述べました。

一方で、渡邉会長は新型コロナウイルスのワクチンの2回目の接種を終えた人を対象に6月から半年間、飲み物1杯を無料で提供するサービスを始めると発表しました。

渡邉会長は「ワクチン接種が進むこの半年間が最後の辛抱だと考えている。接種した人たちと共に外食、居酒屋を活気づけたい」と述べました。

休業継続の居酒屋はほかにも…

大手居酒屋チェーンでは、コロワイドが「甘太郎」などの居酒屋業態を中心におよそ480店について来月1日以降も休業を継続する方針です。

また「大庄」は居酒屋の「庄や」などおよそ350店で休業を継続する方針です。

いずれの会社も焼き肉店など居酒屋以外の業態では酒類の提供を見合わせ、時間を短縮して営業を続けることにしています。