群馬県 新型コロナ 1人死亡 新たに38人感染確認

群馬県は県内で新たに38人が新型コロナウイルスに感染し、1人が死亡したと27日、発表しました。

県内で感染が確認された人は7740人となり、このうち134人が死亡しています。

群馬県は県内に住む30代の女性がインドで広がっていると見られる変異した新型コロナウイルスに感染していたことが確認されたと発表しました。

群馬県内でこの変異ウイルスへの感染者が確認されたのは初めてです。

群馬県によりますと、インドで広がっていると見られる変異した新型コロナウイルスに感染が確認されたのは、5月上旬にこの変異ウイルスが流行している海外の国から帰国した県内に住む30代の女性です。

女性は、帰国した際に受けたPCR検査では陰性でしたが、2週間の自宅待機中に軽い症状が出て改めて検査をした結果、新型コロナウイルスに感染していることが確認され、県の衛生環境研究所で詳しく解析したところインドで広がっている「B.1.617」と呼ばれる変異のあるウイルスが確認されたということです。

女性は今月下旬に療養期間を終え、すでに退院しています。

県内でこの変異ウイルスが確認されたのは初めてですが、県は女性がどの国から帰国したのかや発症した際の症状については個人の特定につながるとして明らかにしていません。

濃厚接触者は1人で、新型コロナウイルスへの感染が確認されましたが、採取したウイルスの量が少なかったため、変異ウイルスに感染していたかどうかの解析はできなかったということです。

県では女性が不特定多数の人と接触をしていないとして、県内でこの変異ウイルスが広がっている可能性は低いとしています。

県感染症・がん疾病対策課は「変異株であってもマスクの着用や手洗い、三密の回避などといった基本的な対策は従来と変わらないので引き続き感染対策を徹底してほしい」と話しています。