東京都 2か月連続「転入超過」も超過幅は例年の2割程度に

東京都の先月の人口の動きは、3月に続いて、転入が転出を上回る「転入超過」となりましたが、超過の幅は、例年の2割程度にとどまり、総務省は「新型コロナウイルスの影響が依然出ている」としています。

総務省によりますと、先月の東京都の人口の動きは、転入が5万7710人、転出が5万5362人で、転入が転出を2348人上回り、「転入超過」となりました。

東京都では、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、去年7月から「転出超過」が続いていましたが、入学や就職などで最も人の移動の多い3月に、9か月ぶりに転入が転出を上回り、これで2か月連続の「転入超過」となりました。

ただ、例年の4月に比べると、転出者の数は変わらなかった一方で、転入者の数がおよそ1万人少なくなっていて、この結果「転入超過」の幅は、例年の2割程度にとどまりました。

総務省は「新型コロナウイルスの影響が依然出ていて、今の感染状況が続くと、5月以降は、再び転出超過となる可能性がある」と話しています。