自民 国防部会 自衛隊員にワクチン優先接種求める決議まとめる

新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐって、自民党の国防部会などは、自衛隊の任務に支障が生じる事態はあってはならないとして、隊員にワクチンを優先的に接種することを求める決議をまとめました。

政府は新型コロナウイルスのワクチンを医療従事者や高齢者などを対象に、優先的に接種を進めていますが、防衛省・自衛隊では、医師や看護師の資格を持つ「医官」や「看護官」と呼ばれる自衛隊員以外の接種はほとんど進んでいません。

こうした中、自民党の国防部会と安全保障調査会の合同会議で、自衛隊員へのワクチン接種を促進するための決議をまとめました。

決議では「自衛隊は集団行動や共同生活を基本とする組織であり、1人の感染者の発生がクラスターの発生につながる可能性が極めて高い」と指摘し、感染症のまん延によって任務に支障が生じる事態はあってはならないとしています。

そして「有事と災害は、ワクチン接種を決して待ってくれず、わが国防衛の最後の砦である自衛隊員に対し、ワクチンを優先接種すべきだ」としています。

国防部会などでは、近く、この決議を政府に提出することにしています。