千葉県 ワクチン大規模接種会場を設置の方針

新型コロナウイルスのワクチン接種を加速させるため、千葉県が来月中旬にも千葉市内に大規模な接種会場を設ける方針を固めたことが関係者への取材で分かりました。

政府が目指す7月末までの高齢者への接種完了の実現に向けて、全国各地の自治体では大規模接種会場を設置してワクチン接種を行う動きが広がっています。

こうした中、接種を加速させるため千葉県も来月中旬をめどに千葉市に大規模接種会場を設けて運用を開始する方針を固めたことが、関係者への取材で分かりました。

会場はアクセスのよさなどから千葉市中央区にある「蘇我コミュニティセンター」を予定し、千葉大学病院などから医師や看護師を派遣してもらうなど接種にあたる要員の確保を進めています。

当初は1日当たり数百人の接種を行い、体制が整えば1000人以上まで増やす方向で準備しているということです。

政府が今月24日に公表した都道府県別の実績によりますと、高齢者向けの接種を終えた人について去年1月時点の高齢者人口に占める割合を見ると、千葉県は1回目が4.3%、2回目が0.2%と全国で2番目に低くなっていました。

千葉県は大規模接種会場の開設で県内の市町村を支援し接種を加速させたい考えで、今後、対策本部会議を開いたうえで設置を正式に決める予定です。