京大名誉教授 長尾真さん死去 84歳 機械翻訳システムなど開発

人の顔を認識する画像処理技術や英語を日本語に翻訳する機械翻訳のシステムを開発し、文化勲章を受章した京都大学名誉教授の長尾真さんが今月23日に脳梗塞のため亡くなりました。84歳でした。

長尾さんは昭和11年に三重県で生まれ、京都大学工学部で情報工学を学びました。

コンピューターを使って画像や、ことばを分析する研究を続け、郵便番号の手書きの数字を読み取る技術や、人の顔を画像で認識する技術などを開発し、AI=人工知能の基礎となる分野の発展に貢献しました。

また、英語を日本語に翻訳するソフトウエアの開発にも取り組み、コンピューターに膨大な対訳の用例を記憶させることで翻訳の精度を高める「用例翻訳」という仕組みを提唱しました。

京都大学の学長や国立大学協会会長、国立国会図書館の館長などを歴任し、国立国会図書館では膨大な蔵書をデータとして保存する事業に取り組むなど、電子図書館の充実にも尽力しました。

平成9年に紫綬褒章を受章し、平成30年には文化勲章を受章しています。

家族によりますと、長尾さんは4月に転倒して頭を打ち、京都市内で療養を続けていましたが、今月23日に脳梗塞のため亡くなりました。

84歳でした。

葬儀は近親者のみで営まれたということです。