兵庫県 緊急事態宣言再延長を政府に要請 正式決定

兵庫県は、新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、今月31日が期限となっている緊急事態宣言の再延長を政府に要請することを正式に決定しました。県では、再延長された場合、酒類を提供する飲食店への休業要請などは継続する方針です。

緊急事態宣言の期限が今月31日に迫る中、兵庫県は、26日午後、新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、冒頭、井戸知事は「重症病床の使用率も高い水準で推移しており、宣言を解除するような状況には程遠い。大阪、京都とともに3府県で延長を要請する運びだ」と述べました。

会議では、県内で、1日当たりの新規感染者数の1週間平均が170人に上っているほか、医療体制のひっ迫も続いていることから、引き続き、集中的な対策が必要だとして、政府に対し、宣言の再延長を要請することを正式に決定しました。

大阪府や京都府とともに、26日中に、要請を行うことにしています。

兵庫県は、宣言が再延長された場合、酒類を提供する飲食店などへの休業要請や、百貨店などの大規模施設への週末の休業要請は、継続する方針で調整を進めています。

井戸知事 感染者数「1週間平均で1日77人ぐらいにしないと」

兵庫県の井戸知事は対策本部会議のあと記者会見し「感染者が減れば減るほど医療体制もひっ迫しなくなる。きょう140人の感染を確認しているが、1週間平均で1日77人ぐらいにしないといけない。リバウンドを起こさないような状況を再延長の期間中に作り出してきたい」と述べ、県民に感染防止への協力を改めて求めました。