大手生保4社の決算 対面営業の自粛などで減収

大手生命保険4社の昨年度の決算は、世界的に低金利が続く中、外貨建ての保険商品の販売が減少したことや、新型コロナの影響で対面による営業を自粛したことなどからいずれも減収となりました。

大手生命保険4社が26日までに発表した昨年度の決算によりますと、売り上げにあたる「保険料等収入」はいずれも前の年度を下回りました。

このうち
▽日本生命は5兆1901億円で前の年度を9%下回ったほか、
▽第一生命ホールディングスが4兆7303億円で3%減少、
▽明治安田生命が2兆6693億円で8%減少、
▽住友生命が2兆4155億円で1%減少しました。

これは世界的に低金利が続く中、外貨建ての保険商品の販売が減少したことや、新型コロナウイルスの影響で去年4月と5月を中心に各社が対面での営業活動を自粛したことなどが要因です。

今後の見通しについて日本生命の朝日智司専務は記者会見で「先月の営業職員による販売状況はコロナ前の9割程度まで回復しているが、緊急事態宣言が出ている地域などを中心に、営業活動の制限を受けて先行きがますます不透明となっており、採算性の早期の回復と向上にも影響が出つつあると言わざるをえない」と述べました。