東京 世田谷区 接種した高齢者の約20%が国と区の“二重予約”

24日から始まった国の大規模接種センターで新型コロナウイルスワクチンの接種を受けた東京 世田谷区の高齢者のおよそ20%が、区の接種会場にも予約を入れたままの「二重予約」の状態になっていることが分かりました。

区はワクチンがむだになるのを防ぐため、一定の期間をおいたあと手作業で予約を取り消す方針です。

世田谷区では、国の大規模接種センターでのワクチン接種が始まって以降、国のシステムと区が行っている予約システムの情報を照らし合わせて「二重予約」がないか、確認作業を行っています。

それによりますと25日、大規模接種センターで接種を受けた区の高齢者797人のうち21.7%に当たる173人が、26日朝の時点でも区の接種会場への予約も入れたままの「二重予約」の状態になっていたということです。

24日も大規模接種センターで接種を受けた区の高齢者823人のうち、20.9%に当たる172人が25日の朝の時点で「二重予約」になっていたことが確認されていました。

ただ、このうちの62人は26日朝までに自分で予約を取り消したことが確認されたということです。

大規模接種センターではモデルナのワクチンが使用されていますが、区の接種会場ではファイザーのワクチンが使われているため、大規模接種センターで1回目の接種を受けた人は区の会場で2回目の接種を受けることができません。

このため、区は予約した人が接種会場に来なければワクチンがむだになるおそれがあることから、今後、一定の期間をおいたあと手作業で「二重予約」を取り消す作業を行っていく方針です。