新型コロナ 18都道府県の感染状況は 5指標7項目(24日)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうちどのステージにあるか判断するための指標として
▽「医療のひっ迫具合」、
▽「療養者数」、
▽「PCR検査の陽性率」、
▽「新規感染者数」、
▽「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。

このうち「医療のひっ迫具合」は▽「病床使用率」▽「入院率」▽「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房のまとめによりますと、24日時点で、▽緊急事態宣言が出されている10の都道府県と▽「まん延防止等重点措置」が適用されている県の合わせて18都道府県では、各地で最も深刻な「ステージ4」に相当する項目が多くなっています。

なお、病床関連の指標については、自治体の中にはすぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります。

1-1 医療ひっ迫 病床使用率

まず医療のひっ迫具合です。

病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は、▼北海道で56%、▼群馬県で55%、▼東京都で38%、▼埼玉県で43%、▼千葉県で31%、▼神奈川県で32%、▼石川県で71%、▼愛知県で68%、▼三重県で37%、▼岐阜県で67%、▼大阪府で68%、▼兵庫県で64%、▼京都府で61%、▼岡山県で79%、▼広島県で88%、▼福岡県で82%、▼熊本県で64%、▼沖縄県で76%です。

1-2 医療ひっ迫入院率

入院率はステージ3が40%以下、ステージ4が25%以下が目安です。

入院率は、▼北海道で14%、▼群馬県で43%、▼東京都で41%、▼埼玉県は適用外、▼千葉県は適用外、▼神奈川県は適用外、▼石川県で52%、▼愛知県は適用外、▼三重県で35%、▼岐阜県で58%、▼大阪府で16%、▼兵庫県で23%、▼京都府で21%、▼岡山県で28%、▼広島県で19%、▼福岡県は適用外、▼熊本県で36%▼沖縄県で24%です。

「適用外」については、文末を参照してください。

1-3 医療ひっ迫 重症者用の病床使用率

重症者の病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は、▼北海道で30%、▼群馬県で22%、▼東京都で44%、▼埼玉県で26%、▼千葉県で15%、▼神奈川県で35%、▼石川県で40%、▼愛知県で61%、▼三重県で28%、▼岐阜県で41%、▼大阪府で56%、▼兵庫県で74%、▼京都府で41%、▼岡山県で79%、▼広島県で30%、▼福岡県で51%、▼熊本県で47%、▼沖縄県で92%でした。

2 療養者数

続いて療養者数は、人口10万人あたりステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

▼北海道で140人、▼群馬県で28人、▼東京都で40人、▼埼玉県で27人、▼千葉県で19人、▼神奈川県で25人、▼石川県で45人、▼愛知県で85人、▼三重県で26人、▼岐阜県で45人、▼大阪府で126人、▼兵庫県で61人、▼京都府で54人、▼岡山県で62人、▼広島県で85人、▼福岡県で103人、▼熊本県で51人、▼沖縄県で123人でした。

3 検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。

ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

▼北海道で9.9%、▼群馬県で6.3%、▼東京都で5.5%、▼埼玉県で4.2%、▼千葉県で4.6%、▼神奈川県で7.3%、▼石川県で4.9%、▼愛知県で9.9%、▼三重県で4.8%、▼岐阜県で7.0%、▼大阪府で3.2%、▼兵庫県で7.5%、▼京都府で7.3%、▼岡山県で7.8%、▼広島県で2.2%、▼福岡県で6.7%、▼熊本県で15.0%、▼沖縄県で8.6%となっています。

4 新規感染者数

人口10万人あたりの直近1週間の新規感染者はステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

▼北海道で80人、▼群馬県で19人、▼東京都で32人、▼埼玉県で17人、▼千葉県で13人、▼神奈川県で21人、▼石川県で22人、▼愛知県で50人、▼三重県で13人、▼岐阜県で33人、▼大阪府で32人、▼兵庫県で24人、▼京都府で26人、▼岡山県で38人、▼広島県で46人、▼福岡県で47人、▼熊本県で28人▼沖縄県で87人となっています。

5 感染経路不明者の割合

最後に感染経路が不明な人の割合です。

目安の値はステージ3、ステージ4ともに50%です。

▼北海道で※50%、▼群馬県で38%、▼東京都で61%、▼埼玉県で47%、▼千葉県で56%、▼神奈川県で53%、▼石川県で35%、▼愛知県で49%、▼三重県で33%、▼岐阜県で39%、▼大阪府で56%、▼兵庫県で48%、▼京都府で44%、▼岡山県で46%、▼広島県で52%、▼福岡県は内閣官房がまとめた時点で報告なし、▼熊本県は内閣官房がまとめた時点で報告なし、▼沖縄県で63%でした。

※北海道の「50%」は、「49.9%」を四捨五入した数字です。

指標として新たに採用された「入院率」は、すべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると本来は入院する必要があるのに入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから、「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は以下の場合には適用されないとしています。

▼療養者数が、人口10万人あたり10人未満の場合。

▼新規陽性者数のうち入院が必要な人が発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体についてはステージの判断は行われません。