WHO 新たな感染症に備え作業部会を設置へ

WHO=世界保健機関は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて今後の新たな感染症に備えた作業部会を設置する見通しとなりました。

テレビ会議形式で行われているWHOの年次総会は25日、2日目の議論が行われ、EU=ヨーロッパ連合や日本などが共同で提出した決議案が公表されました。

決議案では新型コロナウイルスの対応で各国が十分な備えをできていなかったなどとしたうえで今後の新たな感染症に備えてWHOの対応を強化するための作業部会を設置するよう求めています。

また、EUなどはこの作業部会について決議案とは別に「今後の感染症対策に向けた新たな条約などについての議論を最優先に行うべきだ」と提案しています。

決議案は、6月1日までの年次総会の会期中に採択される見通しです。

新たな感染症に備えた国際社会の協力をめぐっては新型コロナウイルスに対するWHOや各国の対応を検証してきた独立委員会が今月、国際的な条約の締結などを提言していて今後、作業部会で議論が本格化することになりそうです。