東京五輪・パラ 選手ら輸送の車両基地 橋本会長が視察

東京オリンピック・パラリンピックでは、選手や大会関係者をバスと乗用車、合わせて5500台を使って輸送する計画で、25日は大会組織委員会の橋本会長が車両基地を視察しました。

東京大会では、選手や大会関係者を輸送するため、バスおよそ2000台と乗用車およそ3500台が使われる計画で、“デポ”と呼ばれる車両基地が都内に7か所設けられます。

このうち、中央区の旧築地市場の跡地には最大となる、およそ15ヘクタールの車両基地が設けられ、25日に組織委員会の橋本会長が視察しました。

ここでは、大会のピーク時には1日最大3000人のドライバーやスタッフが集まる予定で、食堂や休憩室なども設けられていて、テーブルに間仕切りを設けるなど感染対策もとられるということです。

この車両基地には、コロナに感染した疑いのある人を運ぶために、ウイルスが外に拡散しないよう内部の気圧を低くできる「陰圧式」の車や、障害者が乗り降りしやすいようにリフトが付いている車など、すでにおよそ1500台が集められていて、今月からは運転するボランティアの研修も始まっています。
視察した橋本会長は「ドライバーの健康管理をしっかりしていかないといけない。着実に準備を進めて大会の成功に導きたい」と話しています。