外食チェーン 4月の売り上げ 14か月ぶり前年同月比で増加

全国の主な外食チェーンの4月の売り上げは、14か月ぶりに前の年の同じ月を上回りました。ただ、新型コロナウイルスの影響がなかった、おととしの同じ月との比較では19%余り減っていて、依然として厳しい状況が続いています。

日本フードサービス協会によりますと、全国の主な外食チェーンの4月の売り上げは、前の年の同じ月と比べて36.7%増えました。

売り上げが前の年の同じ月を上回るのは去年2月以来、14か月ぶりです。

これは、去年4月は、1回目の緊急事態宣言の影響で売り上げが大きく落ち込んだことの反動によるものです。

一方、新型コロナウイルスの影響がなかった、おととし4月との比較では19.5%の減少と、依然として厳しい状況が続いています。

おととしとの比較を業態別でみると、
▽テイクアウトなどを強化したファストフードが、0.9%の減少と持ち直していますが、
▽ファミリーレストランが31%の減少、
また、
▽夜間営業が中心のパブ・居酒屋は73.5%の減少と、大幅な落ち込みが続いています。

日本フードサービス協会は「緊急事態宣言も延長されて先行きが見えず、事業者も疲れ切っている。経営を続けられるかどうか死活問題になっていて、自治体には迅速な支援を求めたい」と話しています。