プロ野球 広島 25日と26日の交流戦 中止決定

プロ野球12球団は臨時の実行委員会を開き、選手など12人が新型コロナウイルスに感染した広島の25日と26日の交流戦を中止することを決めました。

広島では選手9人、コーチ2人、スタッフ1人の合わせて12人の新型コロナウイルス感染が確認され、今月21日からの阪神との3連戦が中止となりました。

12球団は24日の代表者会議に続き25日もオンラインで臨時の実行委員会を開いて広島の試合開催について協議しました。

その結果、管轄する保健所から25日と26日のPCR検査の結果を確認したうえで、チーム内での感染拡大が収まったかを判断したいという意向が示されたとして、25日と26日に広島市のマツダスタジアムで予定していた西武との交流戦2試合を中止することを決めました。

これで広島のチーム内での集団感染による試合中止は合わせて5試合となりました。

会議後の会見でNPB=日本野球機構の井原敦事務局長は「現時点では27日の試合は開催するという決定だ」と説明したうえで「新たに陽性者が出たら保健所の判断に従うことになる」と話していました。

試合中止の影響で交流戦の全日程が予備日としている来月17日までに終わらない場合、12球団とNPBはその時点で最高勝率の球団を「優勝」とすることを決めています。

ただし「15試合以上の消化と勝率5割以上」を条件とし、15試合に満たない球団でも、消化していない試合を負けとして加算し、その勝率が1位球団を上回る場合はその球団を「優勝」とします。

また消化しきれなかった試合は後日、組み込まれますが、交流戦の順位決定には算入しないことになっています。

佐々岡監督「申し訳ない気持ちでいっぱい」

プロ野球 広島の佐々岡真司監督は、25日と26日の試合が中止になったことについて「2年ぶりの交流戦がきょうから始まる中で、ファンの皆さんや西武球団に対して申し訳ない気持ちでいっぱいだ。選手は個人個人での短い練習の中で一生懸命準備してくれていると思う。選手も首脳陣にも不安があるが、27日の再開に向けて選手を信じてファンの声援を受けながらチーム一丸となって戦いたい。今いるメンバーの調子を見極めて起用していきたい」と話していました。

また球団は毎日関係者にPCR検査を行っていて、25日、132人に対して行ったPCR検査の結果は24日に続いて全員陰性だったことを明らかにしました。

西武 辻監督「しかたがないこと」

西武の辻発彦監督は、広島との交流戦が中止になったことについて「広島も日々注意しながら生活している中でのことで、しかたがないこと。われわれは、今までどおり感染対策をしっかりやっていくだけ」と話していました。

そのうえで「体が万全ではない選手もいるので、あさってに向けてしっかりと、この2日間を調整に使うことができれば」と話していました。