徳島 長生堂製薬 医薬品30品目余に不適切な品質管理 自主回収

徳島市の製薬会社が製造した30品目余りの医薬品の品質管理に不適切な取り扱いがあったことが分かり、会社が一部の医薬品の自主回収を始めたほか、徳島県が徳島市内にある3つの製造工場の立ち入り検査を行っています。

県によりますと、医薬品の不適切な品質管理があったのは徳島市に本社を置く長生堂製薬です。

この会社では出荷した医薬品の経年劣化を調べる「安定性モニタリング検査」で本来の効果が得られないなど規格外となった製品の再検査を手順に沿って行わなかったうえ、自主回収せず出荷先にも伝えていなかったということです。

こうした不適切な取り扱いは、胃薬や抗生物質など31品目に上り、一部は国が普及を進めているジェネリック医薬品だということです。

会社はこのうち自社で販売まで行い使用期限が切れていない8品目について自主回収を始めました。

また16品目は東京都、大阪府、富山県、埼玉県にある製薬会社からの受託製造で、いずれも流通先が分からないということです。

徳島県は徳島市内の3つの工場に立ち入り検査を行い、すべての品目について品質管理などに問題がなかったか調べることにしています。

「長生堂製薬」の原田秀昭社長はオンラインで記者会見を開き、「皆様に多大なるご迷惑をおかけし、医薬品の信頼を大きく損なう事態となったことを深くおわびする」と述べました。

会社によりますと、問題の医薬品は成分が溶け出す時間が遅くなるなどのおそれがあるということですが、これまでに健康被害の情報は寄せられていないということです。

長生堂製薬では外部の弁護士や専門家などによる特別調査委員会を設置して、経緯や原因について調査しまとまり次第、公表するとしています。