神戸市 ワクチン215回分廃棄へ 保冷庫電源プラグ抜け温度上昇

神戸市は、市内の新型コロナワクチンの集団接種会場で、保冷庫の電源プラグが抜けて温度が上がったため、およそ200回分のワクチンが使えなくなったと発表しました。

神戸市によりますと、23日午後7時半ごろ、兵庫区役所に設けた集団接種会場で、保冷庫の電源プラグが抜けているのを職員が見つけました。
保冷庫の温度はすでに21度まで上がっていたということです。

この2時間前に薬剤師がワクチンを取り出した時は異常はなかったことから、最大2時間、電源が切れた状態だった可能性があるということです。

ワクチンは常温で解凍した場合は、2時間以内に薄めなければ接種に使えないことになっていて、神戸市は、常温で放置された215回分のワクチンを廃棄することを決めました。
今後のワクチン接種のスケジュールへの影響はないとしています。

人の動線上にコンセントが配置されていたため足が接触してプラグが緩んだことが原因とみられるということで、神戸市は、すべての会場で、配線のレイアウトを確認するなど再発防止を徹底するとしています。

神戸市の花田裕之健康局長は「非常に貴重なワクチンをむだにすることになり市民にご心配、ご迷惑をおかけして誠に申し訳ない」と謝罪しました。