ワタミ 焼き肉店転換も 日本政策投資銀から120億円の資本支援

新型コロナウイルスの影響で業績が落ち込んでいる、居酒屋チェーンなどを運営する「ワタミ」は、政府系の金融機関の日本政策投資銀行から120億円の資本支援を受けると発表しました。得られた資金を投じて居酒屋から焼き肉店への転換を急ぐ考えです。

発表によりますと「ワタミ」は、日本政策投資銀行が運営するファンドを引き受け先として、議決権が制限される優先株を発行する形で、120億円の資本支援を受けます。

ワタミのことし3月までの1年間の決算は、最終的な損益が115億円の赤字となっていて、会社では財務基盤を強化したうえで、新たな業態への転換を急ぐ方針です。

得られた資金は、居酒屋の店舗をコロナ禍でも一定の売り上げが見込める焼き肉店に転換したり、新規出店をしたりする際に投じる方針で、5年後の2026年までに焼き肉店を130店舗ほど増やすとしています。

政府はことし3月、新型コロナの影響を受けた飲食業などの資金繰りや財務基盤の強化を支えるため、新たな制度を導入していて、日本政策投資銀行にはこれまでに3000億円規模の相談が寄せられているということです。