仙台市でも高齢者対象のコロナワクチン大規模接種始まる

仙台市内の高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの大規模接種が、24日から始まりました。

ワクチンの大規模接種は宮城県と仙台市、それに東北大学病院が仙台市内の高齢者を対象に始めたもので、JR仙台駅東口にあるビルで24日午前9時半から始まりました。

使用されるのはアメリカのモデルナが製造したワクチンで、訪れた高齢者は医師による問診のあと、専用のブースでワクチンの接種を受けていました。

そして接種後、高齢者は健康状態を観察するため、15分間待機していました。

仙台市の70代の女性は「かかりつけ医の個別接種は7月下旬の予定だったので、早く受けられてよかったです。接種を受けて安心しました」と話していました。

県によりますと、初日の24日は終了時間の午後5時までに、予約があった1500人が接種したということで、大きなトラブルは確認されていないということです。

ここでの大規模接種では、1日当たり最大2100人の接種が可能で、県などは、ワクチン接種の加速化を図り、7月末までに高齢者への接種の完了を目指したい考えです。

宮城県村井知事「混乱なくスムーズに始まった」

仙台市で始まった大規模接種の会場を視察した宮城県の村井知事は「混乱なくスムーズに接種が始まったと感じた。きょうは初日なので接種は1500人だったが、今後、1日2100人の接種に向けてワクチンの確保などを進めたい」と話していました。

また、仙台市の郡市長は「7月末までに市内すべての高齢者がワクチン接種をできるようにしたい」と話していました。