国技館が東京 墨田区の集団接種会場に 親方も接種受ける

新型コロナウイルスのワクチンの集団接種に東京 墨田区にある国技館が提供され、地元の高齢者だけでなく大相撲の親方などが訪れてワクチンの接種を受けました。

この集団接種は、日本相撲協会が東京 墨田区にある両国の国技館を会場として提供し、墨田区と行いました。

抽せんで選ばれた墨田区に住む65歳以上の高齢者のほか、元大関 朝潮の錦島親方や、元横綱 三重ノ海の元武蔵川親方などおよそ240人が訪れました。

訪れた人たちは、体温の測定や問診などに続いて正面の入り口付近に設けられたブースで接種を受けました。

接種後の経過観察の際には、本場所の観戦で使用されている「マス席」に移動し、大相撲の決まり手を紹介する映像を見たほか、国技館を出る際には、横綱の手形など景品が当たるくじ引きに参加していました。

接種した70代の女性は「ワクチンを接種すると安心できます。国技館は初めてですが、すばらしさも実感できました」と話していました。

墨田区では、今月10日から一般の高齢者を対象にしたワクチン接種が始まっていて、墨田区によりますと来月下旬には国技館で、抽せんで選ばれた基礎疾患がある区民と、力士を対象に接種も行われる予定だということです。

墨田区「国技館の提供に感謝」

国技館でのワクチン接種について、墨田区保健所の西塚至所長は「“相撲のまちすみだ”を象徴する国技館を、区民の集団接種の会場として提供いただき感謝を申し上げます。区は接種計画をさらに加速するため、今回の国技館での接種にとどまらず、これからもこうした臨時の集団接種を企画していきます」とコメントしています。

日本相撲協会の芝田山広報部長は「たくさんの方々にワクチンを接種していただき、新型コロナウイルスの1日も早い終息を願っています。協会としては、今後も墨田区が実施するコロナ対策に協力させていただきながら、引き続き、感染防止対策の徹底に努めて参ります」とコメントしています。