東京都 新型コロナ 340人感染確認 300人台は4月12日以来

東京都内では、24日、新たに340人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。
11日連続で前の週の同じ曜日を下回り、1日の感染確認が300人台になるのは、4月12日以来ですが、都の担当者は「減ってきているとはいえ、自分が感染しない保証はない。感染力が強い変異ウイルスの影響で増加に転じる可能性もあり、まだピークアウトしたとは考えていない」として、引き続き、対策を徹底するよう呼びかけています。

東京都は、24日、都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女あわせて340人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
1週間前の月曜日より79人減り、前の週の同じ曜日を下回るのは11日連続です。

1日の感染確認が300人台になるのは、4月12日以来です。
また、24日までの7日間平均は638.1人で、前の週の81.3%です。

一方、都が参考として発表した23日の検査件数は1665件で普段の平日よりも少なく、24日までの3日間の平均は5283.3件でした。

都の担当者は、「緊急事態宣言で人の流れを抑制した効果が出ているとみられるが、月曜日はそもそも検査数が少ないため感染者が少ない傾向にある」と話しています。

そのうえで、「減ってきているとはいえ自分が感染しない保証はない。感染力が強い変異ウイルスの影響で増加に転じる可能性もあり、まだピークアウトしたとは考えていない」として、引き続き、対策を徹底するよう呼びかけています。

24日の340人の年代別は、
▼10歳未満が16人、
▼10代が32人、
▼20代が92人、
▼30代が51人、
▼40代が41人、
▼50代が49人、
▼60代が23人、
▼70代が15人、
▼80代が13人、
▼90代が7人、
▼100歳以上が1人です。

340人のうち、およそ57%にあたる193人はこれまでのところ感染経路はわかっていません。

一方、感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、
▼「家庭内」が61人と最も多く次いで、
▼「施設内」が42人、
▼「職場内」が24人などととなっています。

このうち「施設内」では、▽大学の部活の寮で、学生10人の感染が確認されたほか、▽特別養護老人ホームで、利用者と職員あわせて7人の感染が確認されました。
これで都内で感染が確認されたのは15万7125人になりました。

24日時点で入院している人は、23日より4人増えて2277人で、「現在確保している病床に占める割合」は40.7%です。

都の基準で集計した24日時点の重症の患者は、23日より7人増えて68人で、重症患者用の病床の18.2%を使用しています。

24日、都内で死亡が確認された人はいませんでした。

午後3時の発表やめ午後4時45分に

東京都は毎日、午後3時に感染が確認できた人の数を「速報値」として発表してきましたが、24日からは午後3時の発表をやめ、1時間45分後の午後4時45分に発表することになりました。

午後3時の「速報値」の発表をやめた理由について、都は職員の負担軽減などをあげています。
具体的には「変異ウイルスの拡大やワクチン接種の対応などで業務が増えてきて職員の疲弊が看過できない状況となっていて負担の軽減が急務になっている」と説明しています。

また、午後3時の速報値の段階では検査の件数や死亡した人の数の集計が間に合わず発表されていませんが、午後4時45分にはこれらの数値を含めて発表します。
これらの数値を含めた情報はおおむね午後6時以降に発表していましたが、午後4時45分の発表に盛り込むことで詳しい情報の発表を早めると説明しています。

都は「まとめて発表することで都民が総合的に状況を把握できるような情報発信に努めたい」と説明しています。
小池知事は記者団に対して「職員の数も限られているなかでやりくりするために業務内容も含めて調整した。その結果、若干、時間はずれるがこれまでバラバラで出ていた数字などもまとめてお伝えする」と述べました。

小池知事「大型連休効果も人の流れ戻ってきている」

東京都の小池知事は都庁で記者団に対し、現在の新型コロナウイルスの感染状況について、「今週は大型連休の効果が見られている。ただ、大型連休は人の流れがふだんと違い、そのあとにまた人の流れが戻ってきていることが気にかかる。1週間通してならして見てみると、新たな感染確認は減少しているものの、今が非常に重要なところだと思っているので、引き続きさまざまな協力をいただきたい」と述べました。