大阪の大規模接種センターで高齢者のワクチン接種始まる

政府が大阪市に設置した新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターで、24日から接種が始まりました。初日の24日は、大阪市内の高齢者およそ2500人を対象に接種が進められています。

大阪 北区の府立国際会議場に設けられた大規模接種センターでは、24日午前8時にワクチンの接種が始まりました。

会場には、自衛隊の医官や看護官およそ100人と、そのほかの隊員70人が配置されているほか、民間の看護師90人ほどの協力も得て、合わせておよそ260人の体制で運営されています。

入り口で検温などを済ませた高齢者は、3階と10階に設けられたブースに案内され、先週承認されたモデルナのワクチンで次々と接種を受けていました。

初日の24日は、インターネットなどで予約した大阪市内の65歳以上のおよそ2500人への接種が進められていて、24日夕方の時点でトラブルなどの報告はないということです。

今後、人数を徐々に増やし、最大で1日に5000人の接種が行われることになっています。

今月30日までの2万4500件の予約は、すでに埋まっているほか、今月31日から来月6日までの分については、対象を大阪府内全域の65歳以上に広げて、24日午後1時から受け付けが始まり、3万5000件の予約枠は、およそ30分で埋まったということです。

次は今月31日から、大阪府と京都府、兵庫県に住む高齢者を対象に受け付けが行われます。

接種を終えた人は…

大阪市の会場でワクチンの接種を終えた大阪市内の73歳の女性は「自治体が行う接種より早く接種がしたくて、娘に手伝ってもらいながらネットで予約しました。会場の建物が大きいため、どのように接種が進むかわからずに不安でしたが、きめ細かく案内が行われ迷うことなくスムーズに接種を終えることができました」と話していました。

また、大阪市の69歳の男性は「特に痛みもなく順調に接種できました。2回目の接種のほうが副反応が出やすいと聞いているので、少し不安もありますが、常に密を避けるなど感染に気を使う日々に疲れてきたので、ワクチンの接種を早く済ませ、気持ち的に楽になりたいです」と話していました。

大阪市の69歳の男性は「初日に接種できることになりほっとしています」と話していました。

接種を終えた男性(68)は「とてもスムーズであっという間に終わりました。体調も特に変わらず、一安心しています」と話していました。

会場では1時間前から行列 大きな混乱なし

政府が大阪市に設けた大規模接種センターの入り口では、接種が開始されるおよそ1時間前の午前7時ごろには予約した人たちが列をつくっていました。

その後、午前7時半ごろに入り口が開けられた後は行列は解消され、大きな混乱はみられませんでした。