社会

J&J コロナワクチンの承認 厚労省に申請

アメリカの製薬大手「ジョンソン・エンド・ジョンソン」が新型コロナウイルスのワクチンの承認を求める申請を厚生労働省に行いました。
「ジョンソン・エンド・ジョンソン」は開発した新型コロナウイルスのワクチンについて24日、グループ企業を通じて厚生労働省に承認の申請を行ったことを明らかにしました。

国内での承認申請はファイザー、アストラゼネカ、モデルナのワクチンに続いて4例目です。

接種が1回で済むのが特徴で、対象は成人以上としています。

海外の治験の中間報告では中程度の症状や重症になるのを防ぐ効果が66%、重症に限ると85%確認されたということです。

また、20歳以上の日本人およそ250人を対象に行った国内の治験のデータでも中間解析の結果、新たな安全性のリスクは認められなかったということです。
「ジョンソン・エンド・ジョンソン」は日本政府とワクチンの供給に関する契約を結んでいませんが、承認が得られた場合、来年初頭に日本に供給できる可能性があるとしています。

このワクチンはすでに欧米で接種が行われ、このうちアメリカではまれな血栓症が報告されたため接種が一時停止されましたが「効果がリスクを上回る」として対処法などを周知したうえで再開されています。

加藤官房長官「選択肢が増えることは望ましい」

加藤官房長官は午後の記者会見で「今後、有効性と安全性の確認を最優先に、迅速に審査が進められていくものと承知している。わが国ではすでにファイザー社、モデルナ社、アストラゼネカ社の3社の新型コロナワクチンが薬事承認されているが、さらにワクチンの選択肢が増えることは望ましいことだと考えている。いずれにしてもまず、承認審査の結果を待ちたい」と述べました。

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