東京都 新型コロナ 5人死亡 602人感染確認 都内計15万6250人

東京都内では、22日、新たに602人の感染が確認されました。前の週の同じ曜日を下回るのは9日連続ですが、都の担当者は、「決して劇的に減っているわけではない」として、対策の徹底を呼びかけました。そのうえで、家で友人と会食して感染したケースもあるとして「本当に今、会食が必要なのか。緊急事態宣言下であるということを意識してほしい」と話しています。

東京都は、22日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて602人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の土曜日より170人減りました。

前の週の同じ曜日を下回るのは9日連続です。

22日までの7日間平均は650.4人で、前の週の74.2%となっています。

都の担当者は、「決して劇的に減っているわけではない」として、対策の徹底を呼びかけました。

22日の602人の年代別は、10歳未満が29人、10代が26人、20代が182人、30代が110人、40代が101人、50代が64人、60代が37人、70代が26人、80代が25人、90代が2人です。

602人のうち、およそ62%にあたる371人はこれまでのところ感染経路がわかっていません。

一方、感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、「家庭内」が147人と最も多く、次いで「職場内」が38人、「施設内」が15人、「会食」が8人などとなっています。

都の担当者は、飲食店ではなく家で友人と会食して感染した例もあるとして、「家では、飛まつを防ぐための板もないだろうし、時間も長くなりがちだと思う。店でなければいいと安易に思っている人がいると感染を広げる大きな原因になる。本当に今、会食が必要なのか。緊急事態宣言下であるということを意識してほしい」と呼びかけています。

都内で感染が確認されたのは15万6250人になりました。

22日時点で入院している人は21日より48人減って2273人となり、「現在確保している病床に占める割合」は40.6%です。

都の基準で集計した22日時点の重症の患者は21日より3人減って62人で、重症患者用の病床の16.6%を使用しています。

また、都は、感染が確認された70代から90代の男女合わせて5人が死亡したことを明らかにしました。

このうち、90代の男性1人は感染力の強い「N501Y」の変異があるウイルスに感染していたということです。

これで、都内で新型コロナウイルスに感染して死亡した人は2015人になりました。