中小企業の事業承継 推進を 企業価値の評価システム確立へ

新型コロナウイルスの影響による経営環境の悪化で、中小企業の事業承継の重要性が一層高まる中、経済産業省は、買収などによる事業承継が円滑に進むよう企業価値を簡単に評価できるシステムの確立や仲介業者の登録制度の整備などに取り組むことになりました。

経済産業省によりますと、買収や合併によって中小企業が事業を承継するケースは年間およそ3000件から4000件にのぼっています。

経営者の高齢化に加えて、新型コロナウイルスによる経営環境の悪化で、事業承継の重要性が一層高まる中、経済産業省は、買収などによる事業承継が円滑に進むよう今後5年間に実現を目指す取り組みをまとめました。

具体的には、売り手側の中小企業が自社の価値を正しく判断できないという声があることを踏まえて、財務情報や従業員数などをもとに中小企業の企業価値を簡単に評価できるシステムを2023年度中に確立するとしています。

また、売り手と買い手の企業を結び付ける優良な仲介業者を選びやすくなるよう仲介業者の登録制度を今年度中に整備することにしています。

経済産業省としては、事業承継の環境を整えることで中小企業の持つ優れた技術やノウハウを残すとともに、企業の再編を通じた競争力の強化や生産性の向上にもつなげたい考えです。