介護施設で新型コロナ患者療養 1人あたり15万円補助へ 厚労省

新型コロナウイルスによる病床のひっ迫で、利用者が感染しても入院できないという介護施設のために、厚生労働省は1人あたり原則15万円を補助することを決めました。

厚生労働省によりますと、感染の拡大で病床がひっ迫する中、介護施設で高齢者などが感染しても入院先が見つからず、施設で療養を続けるケースが増えています。

こうした施設では、医師が常駐していないことが多く職員が通常の介護だけでなく、感染対策や体調管理にも対応しなくてはならないということです。

また、施設で感染が広がるリスクを減らすため、感染した高齢者を同じ職員が担当し続けなくてはならず、人手不足が深刻な介護現場にとって重い負担となっています。

このため厚生労働省は施設の運営を支援しようと、感染した高齢者が療養を続ける施設に支援金を支給することを決めました。

金額は、患者1人あたり原則15万円で、入院先が見つかった場合も、入院までにかかった日数に応じて1日につき1万円を支払うということです。

▽特別養護老人ホームや▽介護老人保健施設などに加えて▽サービス付き高齢者向け住宅や▽ショートステイなども対象になるということで、先月1日にさかのぼって支援金が支給されます。