五輪選手と密接 大会スタッフへのワクチン接種 どうするか検討

東京オリンピック・パラリンピックをめぐるワクチンの接種について、選手と密接して活動する大会スタッフは接種を進めるべきではないかとの議論がIOC=国際オリンピック委員会との会議で交わされ、今後慎重に検討が進められる見通しです。

21日まで行われた東京大会の準備状況を確認するIOCと組織委員会などの会議では、新型コロナウイルス対策を中心に話し合いが行われました。

この中で、選手村の食堂や選手の部屋の清掃など選手と密接して活動する大会スタッフは、ワクチンの接種を進めるべきではないかとの議論が交わされたということで、今後関係者の間で慎重に検討が進められる見通しです。

組織委員会の武藤事務総長は「アスリートと同様に、IOCのサポートを受けてワクチンが追加供給されることが前提で、一般の人に影響がない範囲でということであれば検討に値するのではないかという話があった。具体的な方針は決まっていないが今後の検討課題と受け止めている」と述べました。

一方、組織委員会の橋本会長は大会開催に対する懸念を減らすため、3つの課題に徹底して取り組むとして、
▽海外から来日する大会関係者の削減の徹底、
▽大会の参加者の行動管理と健康管理の徹底、
▽医療体制の見直しの徹底を表明しました。