大手生保決算 新規契約の年間保険料 前年度比30~10%程度減

大手生命保険3社の昨年度の決算は、新型コロナウイルスの影響で対面での営業を自粛した影響などで、新たに獲得した契約から得られる年間の保険料が、前の年度に比べて30%から10%程度減少しました。

大手生命保険会社3社の昨年度の決算によりますと、新たに獲得した契約から得られる年間の保険料は、いずれも前の年度より減少し、減少率は国内の中核の事業会社の単体で、
▽第一生命が31%、
▽住友生命が13%、
▽明治安田生命が10%でした。

これは、新型コロナウイルスの影響で去年4月と5月を中心に対面での営業を自粛したことや、世界的に低金利が続き外貨建ての保険商品の販売が減少したことなどが要因です。

新型コロナの影響が続く中、各社はオンラインでの営業も活用することで、新たに獲得した契約から得られる年間の保険料は回復傾向にあるとしています。

今年度の見通しについて、住友生命の角英幸代表執行役専務は記者会見で「非対面での営業活動や契約手続きができるよう対応を進めているため、昨年度より影響は少なくなるだろう」と述べました。