新型コロナ 19都道府県の5指標7項目(19日時点)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうちどのステージにあるか判断するための指標として「医療のひっ迫具合」、「療養者数」、「PCR検査の陽性率」、「新規感染者数」、「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。このうち「医療のひっ迫具合」は「病床使用率」、「入院率」、「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房のまとめによりますと、緊急事態宣言が出されている9の都道府県と「まん延防止等重点措置」が適用されている県の合わせて19都道府県では19日時点で、各地で最も深刻な「ステージ4」に相当する項目が多くなっています。

なお、病床関連の指標については、自治体の中にはすぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります。

1-1 医療ひっ迫 使用率

まず医療のひっ迫具合です。

病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は、
▽北海道で51%、
▽群馬県で61%、
▽東京都で39%、
▽埼玉県で47%、
▽千葉県で32%、
▽神奈川県で32%、
▽石川県で75%、
▽愛知県で63%、
▽三重県で44%、
▽岐阜県で71%、
▽大阪府で76%、
▽兵庫県で67%、
▽京都府で65%、
▽岡山県で84%、
▽広島県で73%、
▽福岡県で88%、
▽熊本県で56%、
▽沖縄県で85%、
▽愛媛県で21%です。

1-2 医療ひっ迫 入院率

入院率はステージ3が40%以下、ステージ4が25%以下が目安です。

入院率は、
▽北海道で15%、
▽群馬県は適用外、
▽東京都で37%、
▽埼玉県は適用外、
▽千葉県は適用外、
▽神奈川県は適用外、
▽石川県で48%、
▽愛知県は適用外、
▽三重県で32%、
▽岐阜県で47%、
▽大阪府で14%、
▽兵庫県で22%、
▽京都府で20%、
▽岡山県で24%、
▽広島県で17%、
▽福岡県は適用外、
▽熊本県で32%、
▽沖縄県で28%、
▽愛媛県は適用外です。

「適用外」については、文末を参照してください。

1-3 医療ひっ迫 重症者

重症者の病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は、
▽北海道で27%、
▽群馬県で20%、
▽東京都で46%、
▽埼玉県で27%、
▽千葉県で13%、
▽神奈川県で32%、
▽石川県で29%、
▽愛知県で48%、
▽三重県で20%、
▽岐阜県で29%、
▽大阪府で64%、
▽兵庫県で72%、
▽京都府で43%、
▽岡山県で70%、
▽広島県で26%、
▽福岡県で60%、
▽熊本県で39%、
▽沖縄県で69%、
▽愛媛県で15%でした。

2 療養者数

続いて療養者数は、人口10万人当たりステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

▽北海道で118人、
▽群馬県で34人、
▽東京都で46人、
▽埼玉県で35人、
▽千葉県で20人、
▽神奈川県で26人、
▽石川県で51人、
▽愛知県で77人、
▽三重県で34人、
▽岐阜県で56人、
▽大阪府で165人、
▽兵庫県で67人、
▽京都府で59人、
▽岡山県で77人、
▽広島県で77人、
▽福岡県で114人、
▽熊本県で51人、
▽沖縄県で113人、
▽愛媛県で11人でした。

3 検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。

ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

▽北海道で9.9%、
▽群馬県で7.9%、
▽東京都で5.8%、
▽埼玉県で4.4%、
▽千葉県で5.5%、
▽神奈川県で7.9%、
▽石川県で7.2%、
▽愛知県で9.0%、
▽三重県で5.9%、
▽岐阜県で7.8%、
▽大阪府で4.1%、
▽兵庫県で9.8%、
▽京都府で8.9%、
▽岡山県で10.7%、
▽広島県で2.3%、
▽福岡県で7.7%、
▽熊本県で16.2%、
▽沖縄県で6.7%、
▽愛媛県で1.7%となっています。

4 新規感染者数

人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者はステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

▽北海道で74人、
▽群馬県で22人、
▽東京都で37人、
▽埼玉県で21人、
▽千葉県で15人、
▽神奈川県で22人、
▽石川県で26人、
▽愛知県で52人、
▽三重県で18人、
▽岐阜県で44人、
▽大阪府で47人、
▽兵庫県で34人、
▽京都府で37人、
▽岡山県で56人、
▽広島県で53人、
▽福岡県で61人、
▽熊本県で38人、
▽沖縄県で64人、
▽愛媛県で6人となっています。

5 感染経路不明者の割合

最後に感染経路が不明な人の割合です。

目安の値はステージ3、ステージ4ともに50%です。

▽北海道で59%、
▽群馬県で37%、
▽東京都で61%、
▽埼玉県で46%、
▽千葉県で56%、
▽神奈川県で56%、
▽石川県で32%、
▽愛知県は51%、
▽三重県で30%、
▽岐阜県で36%、
▽大阪府で57%、
▽兵庫県で45%、
▽京都府で51%、
▽岡山県で48%、
▽広島県は53%、
▽福岡県は内閣官房がまとめた時点で報告なし、
▽熊本県で54%、
▽沖縄県で64%、
▽愛媛県で22%でした。

指標として新たに採用された「入院率」は、すべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると本来は入院する必要があるのに入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから、「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は以下の場合には適用されないとしています。

▽療養者数が、人口10万人当たり10人未満の場合。

▽新規陽性者数のうち入院が必要な人が発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体についてはステージの判断は行われません。