菅首相 ワクチン公平確保 世界成長けん引強調 国際会議で演説

菅総理大臣は「アジアの未来」をテーマにした国際会議で演説し、新型コロナウイルス対策で、各国が安全で効果的なワクチンを公平に確保できるよう取り組むとともに、脱炭素化やデジタル化を推進して世界の成長をけん引していく決意を強調しました。

菅総理大臣は20日夜、日本経済新聞社が主催した国際会議「アジアの未来」にオンラインで参加し、演説しました。

この中で、菅総理大臣は「各国とも総力を挙げて、新型コロナウイルス対策に取り組んでいるが、一進一退の状況が続いている。局面を乗り越えていくための決め手となるのはワクチンだ」と指摘しました。

そのうえで、各国が安全で効果的なワクチンを公平に確保できるよう、来月「ワクチンサミット」を国際団体と共催するとともに、ワクチンの保冷設備など「コールドチェーン」と呼ばれる低温での輸送網の整備を支援していく考えを示しました。

また、菅総理大臣は「新たな成長の原動力を率先して作り上げ、アジアの成長を支え、皆様とともに世界の成長をけん引していく」と述べ、脱炭素化やデジタル化を推進して世界の成長をけん引していく決意を強調しました。

一方、東京オリンピック・パラリンピックについて「世界の団結の象徴として、東日本大震災からの復興を世界に発信する復興オリンピック・パラリンピックとして、ことし夏、安全・安心な大会の開催に向けて、万全な感染対策を講じ、準備を進めている」と述べました。