モデルナとアストラゼネカのワクチン あすにも正式承認へ

欧米の製薬会社、モデルナとアストラゼネカの新型コロナウイルスのワクチンについて、厚生労働省の専門家部会が承認することを了承したことを受けて、田村厚生労働大臣は、21日にも正式に承認する考えを示しました。

厚生労働省は20日夜、専門家部会を開いて、アメリカのモデルナのワクチンと、イギリスのアストラゼネカがオックスフォード大学と共同で開発したワクチンの2種類について、有効性が認められるなどとして、いずれも承認することを了承しました。

これを受けて、田村厚生労働大臣は20日夜、記者団に対し「いずれのワクチンも承認して差し支えないと結論を頂いた。速やかに特例承認を行うこととする」と述べ、21日にも正式に承認する考えを示しました。

そのうえで田村大臣は、現在はファイザーのワクチンのみが使用されていることを踏まえ「今までは1本のトラックで走っていたが、新たなトラックを作れることで、より接種をスムーズに進めやすくなる」と述べました。

一方、極めてまれに血栓が生じるリスクがあると指摘されているアストラゼネカのワクチンについて「関連する学会と協力し、診断や治療の手引を策定して医療従事者と情報共有する。特に初期の症状として頭痛などがあるので、接種を受けた人にも情報を周知し、医療機関もすぐに対応してもらう形を徹底する」と述べました。