大阪府の入院患者待機ステーション 最長51時間余滞在の患者も

新型コロナウイルスに感染した患者が、入院先が決まるまでの間、一時的に待機する大阪府の「入院患者待機ステーション」について、大阪府はこれまでに入った人の平均の滞在時間が10時間で、中には51時間余りにわたって滞在した患者がいたことを明らかにしました。

大阪府は、新型コロナの感染拡大で入院先が決まらず、救急車の中で待機を余儀なくされる患者が相次いだことから、先月、入院調整の間、酸素吸入などの処置を行う「入院患者待機ステーション」を大阪市内の2か所に設置しました。

大阪府が20日公表したステーションの運用状況によりますとこれまでに合わせて86人が入り、このうち84人が医療機関に搬送されました。

平均の滞在時間はおよそ10時間で、最も長かったのは先月25日に入った70代の女性で、滞在時間は51時間11分に及んだということです。

女性はその後、府内の医療機関に入院したということです。

一方、今月16日以降にステーションに入った人はいないということです。

大阪府健康医療部は「特に先月下旬から大型連休にかけての時期は感染者数が多く、待機時間も長くなってしまった。待機する時間を短くできるよう医療体制の確保に努めたい」と話しています。