巨人とヤクルト 球場周辺の混雑緩和目指し協議会設立

プロ野球の巨人とヤクルトは新型コロナウイルスの対策として、球場周辺での混雑状況などの情報を鉄道会社や大学などと共有して感染リスクの低い人の流れを作り出すことなどを目指す協議会を設立しました。協議会では今後、東京ドームをワクチンの接種会場として提供することも検討するとしています。

この協議会は巨人とヤクルトの2球団が、本拠地の東京ドームと神宮球場やその周辺での新型コロナウイルス対策に街ぐるみで取り組もうと関係する企業などに呼びかけて設立しました。

協議会はJRや地下鉄などの鉄道会社をはじめ、大学や研究機関などで構成され、周辺にある国立競技場と秩父宮ラグビー場も参加しています。

活動内容はまず、球団や球場と鉄道会社が情報を共有してプロ野球の試合が終わった時の駅などの混雑情報を球場内の大型ビジョンなどで観客に伝えて混雑の緩和を図り、大学や研究機関の助言をもとに感染リスクの低い円滑な人の流れを作り出すよう努めるということです。

さらに、プロ野球の試合の進行情報と鉄道の混雑情報をリアルタイムで提供できるアプリの開発なども検討するということです。

このほか、球場内や周辺で人が集まることによる空気のよどみ具合を調べるために二酸化炭素の濃度を測定したり、人の流れの動画分析の調査を行ったりして、その結果を公表するとしています。

また、今後は東京ドームをワクチン接種会場として自治体に無償で提供することも検討していくとしています。