ワクチン 軽い副反応出た人からの相談 薬局でも対応 青森 八戸

新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐる医療機関の負担を減らそうと、青森県八戸市の薬剤師会は、接種したあとに頭痛や発熱などの軽い副反応が出た人からの相談などの対応を、薬局でも行うことを決めました。

八戸市では、高齢者を対象としたワクチン接種のうち、かかりつけ医などで行う個別接種が今月24日から始まる予定です。

およそ140の薬局が加盟している八戸薬剤師会は、市と市医師会からの依頼を受け、頭痛や発熱など軽い副反応が出た人からの相談などの対応を、薬局でも行うことを決めました。

19日は、薬剤師などを対象にオンラインで研修会を開き、医師が、ワクチンの副反応の特徴や、頭痛や熱が出た場合に医師の処方箋がなくても提供できる薬の内容などを説明しました。

八戸薬剤師会は、来週から薬局での対応を始めることにしていて、症状が重かったり長引いたりしている場合などは、医療機関の受診を勧めるということです。

八戸薬剤師会の青柳伸一副会長は「医療機関に問い合わせが殺到すると、ふだんの診療にも支障をきたすので、気軽に近くの薬局に相談してもらいたい」と話していました。

医師会「医療機関と役割分担を」

八戸市医師会の小倉和也理事は「ワクチンの予約と新型コロナの患者の治療で一般診察にも影響が出ていて、副反応についても医療機関に問い合わせが殺到すれば現場の混乱につながるおそれがある。重篤な副反応は救急の医療機関、軽い副反応は薬局、判断がつかない場合は地域の医療機関と、役割分担をしながら負担が集中しないような体制を作っていきたい」と話しています。