ニューヨーク レストランなど客の人数制限なくなる 感染抑制で

新型コロナウイルスの感染拡大が一時、アメリカで最も深刻だったニューヨークでは、ワクチンの普及などによって感染が抑制できているとして19日、レストランや小売店での店内の客の人数制限が原則なくなり、食事を楽しむ人などでにぎわいました。

ニューヨークでは19日、レストランや小売店、スポーツジム、それに美術館などでおよそ1年2か月ぶりに人数制限がなくなりました。

合わせてワクチンの接種を完了した人は原則、屋内でもマスクの着用が不要となりました。

日中の最高気温がことし初めて30度を超える陽気となる中、マンハッタンにある有名ステーキ店は、ランチを楽しむ客でにぎわっていました。

訪れた男性は「感染対策などをしっかりと守ってきた結果だと思います。ニューヨークがやっと元に戻ってきたと感じます」と話していました。

一方で「ニューヨークの経済活動が再開されるのはうれしいですが、屋内でマスクをしないのは感染のおそれが高まる気がして不安です」と話す女性もいました。
ステーキ店の経営者は「経済活動の再開が進み希望が持てるようになりました。ただ、まだすべてが戻ったわけではなく完全に再開される日が早くきてほしいです」と話していました。

人数制限はなくなったものの、店内では人と人とが一定の距離をとれるようにすることが求められているため、一部の店はこれまでと同じ客席数で営業しています。

ニューヨーク州ではワクチン接種を完了した人は18歳以上の53%にのぼっています。

依然、感染者は1日2000人前後確認されていますが、州では「ワクチンの普及で重症化のリスクは減っていて感染は抑え込めている」として、経済活動の再開を一段と加速させたい考えです。