高齢者施設で濃度の薄いワクチンを誤接種 長崎 新上五島町

長崎県新上五島町の高齢者施設で18日、誤って濃度の薄い新型コロナウイルスのワクチンを5人に接種していたことがわかりました。町は誰に接種したかわからないため接種した30人全員に抗体検査を行い、抗体ができていない人に改めて接種することにしています。

新上五島町によりますと18日午後、町内の高齢者施設で入所者と従業員合わせて30人に新型コロナウイルスのワクチン接種を行いましたが、終了後に容器1本分のワクチンが残ったということです。

原因を調べたところ、使用済みのワクチン容器と使用前の容器を取り違え、容器に残ったわずかな量のワクチンを生理食塩水で希釈してしまったということです。

そして、残ったワクチン容器1本分、合わせて5人に濃度の薄いワクチンを接種したことがわかりました。

誰に接種したかわからないため、町は接種した30人全員に抗体検査を行い、抗体ができていない人には改めてワクチンを接種することにしています。

新上五島町は施設の入所者や従業員に謝罪するとともに「今後はワクチン接種のチェック体制を強化し再発防止に努める」とコメントしています。