神戸市 ワクチン接種 空の注射器で注射するミス 女性に謝罪

神戸市は、新型コロナウイルスのワクチン接種で、ワクチンが入っていない空の注射器で注射をするミスがあったと発表しました。接種を受けた人の体内に空気が入りましたが、神戸市は、わずかな量で健康に問題はないとしています。

これは、神戸市が記者会見をして明らかにしたもので、市によりますと、18日、「北区文化センター」で行われた集団接種で、70代の女性にワクチンが入っていない空の注射器で注射をするミスがあったということです。

女性の体内には、0.3ミリリットルの空気が入ったということですが、神戸市は、量がわずかで健康に問題はないとしています。

会場では、薬剤師が注射器でワクチンを瓶から吸い上げて接種の準備をしますが、この作業の際に何らかの原因でワクチンを吸い上げていなかったと見られるということです。

注射をした医師が気付き、その場で、別の注射器でワクチンを接種し直したということです。

神戸市は女性に謝罪し、今後は、接種にかかわる薬剤師全員に再度、研修を受けてもらうとともに、作業マニュアルを改訂し、再発防止を図りたいとしています。

神戸市は17日、通常よりも極めて薄い濃度のワクチンを接種するミスがあったと発表したばかりでした。

神戸市健康局の花田裕之局長は「2度目のミスがあり、本当に申し訳ありません。二度とこのようなことが起こらないよう徹底します」と陳謝しました。