変異ウイルス きのうまでの1週間 8700人余の感染確認 過去最多

変異した新型コロナウイルスについて、厚生労働省は18日までの1週間に全国で過去最多となる8700人余りの感染が確認されたと発表しました。

全国の自治体では新型コロナウイルスの新規感染者の一部から検体を抽出してイギリスやブラジル、南アフリカ、フィリピン、それにインドで確認されている変異ウイルスに感染していないかを調べています。

厚生労働省によりますと、18日までの1週間に全国の自治体から報告された変異ウイルスの感染者は合わせて8760人でした。

前の週に確認された人数を3334人、率にして61%上回り、過去最多を更新しています。

都道府県別では
▽大阪府が最も多く2331人
次いで
▽東京都が2045人
▽埼玉県が528人
▽神奈川県が501人
▽奈良県が485人などとなっています。

また、これまでに変異ウイルスへの感染が確認されたおよそ3900人の検体の遺伝子を解析した結果、97%の人からイギリスで最初に見つかったウイルスが検出され、国立感染症研究所は「全国的にほぼ例外なく90%以上が「N501Y」の変異があるウイルスに置き換わった」としています。

インドで見つかったウイルスも初めて検出され18日までの1週間に8人の感染が報告されたということで、厚生労働省が水際対策を強化するなど警戒を強めています。