新型コロナ 19都道府県の5指標7項目(18日時点)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうちどのステージにあるか判断するための指標として「医療のひっ迫具合」、「療養者数」、「PCR検査の陽性率」、「新規感染者数」、「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。このうち「医療のひっ迫具合」は「病床使用率」「入院率」「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房のまとめによりますと、緊急事態宣言が出されている9の都道府県と「まん延防止等重点措置」が適用されている県の合わせて19都道府県では今月18日現在、各地で最も深刻な「ステージ4」に相当する項目が多くなっています。

なお、病床関連の指標については、自治体の中にはすぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります。

1-1 医療ひっ迫 使用率

まず医療のひっ迫具合です。
病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は、
▽北海道で53%、
▽群馬県で63%、
▽東京都で39%、
▽埼玉県で48%、
▽千葉県で33%、
▽神奈川県で32%、
▽石川県で77%、
▽愛知県で78%、
▽三重県で45%、
▽岐阜県で72%、
▽大阪府で76%、
▽兵庫県で68%、
▽京都府で70%、
▽岡山県で84%、
▽広島県で71%、
▽福岡県で85%、
▽熊本県で56%、
▽沖縄県で81%、
▽愛媛県で24%です。

1-2 医療ひっ迫 入院率

入院率はステージ4が40%以下、ステージ3が25%以下が目安です。

入院率は、
▽北海道で16%、
▽群馬県は適用外、
▽東京都で36%、
▽埼玉県は適用外、
▽千葉県は適用外、
▽神奈川県は適用外、
▽石川県で48%、
▽愛知県は適用外、
▽三重県で33%、
▽岐阜県で47%、
▽大阪府で13%、
▽兵庫県で20%、
▽京都府で20%、
▽岡山県で23%、
▽広島県で17%、
▽福岡県は適用外、
▽熊本県で31%、
▽沖縄県で29%、
▽愛媛県は適用外です。

「適用外」については、文末を参照してください。

1-3 医療ひっ迫 重症者

重症者の病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は、
▽北海道で26%、
▽群馬県で23%、
▽東京都で46%、
▽埼玉県で27%、
▽千葉県で12%、
▽神奈川県で31%、
▽石川県で31%、
▽愛知県で57%、
▽三重県で18%、
▽岐阜県で34%、
▽大阪府で64%、
▽兵庫県で73%、
▽京都府で43%、
▽岡山県で77%、
▽広島県で26%、
▽福岡県で57%、
▽熊本県で37%、
▽沖縄県で74%、
▽愛媛県で15%でした。

2 療養者数

続いて療養者数は、人口10万人当たりステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

▽北海道で110人、
▽群馬県で34人、
▽東京都で47人、
▽埼玉県で35人、
▽千葉県で22人、
▽神奈川県で27人、
▽石川県で53人、
▽愛知県で76人、
▽三重県で34人、
▽岐阜県で57人、
▽大阪府で172人、
▽兵庫県で75人、
▽京都府で63人、
▽岡山県で79人、
▽広島県で72人、
▽福岡県で116人、
▽熊本県で52人、
▽沖縄県で106人、
▽愛媛県で13人でした。

3 検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

▽北海道で10.2%、
▽群馬県で7.9%、
▽東京都で6.1%、
▽埼玉県で4.6%、
▽千葉県で5.4%、
▽神奈川県で7.7%、
▽石川県で8.2%、
▽愛知県で9.3%、
▽三重県で5.9%、
▽岐阜県で7.9%、
▽大阪府で4.4%、
▽兵庫県で10.2%、
▽京都府で9.7%、
▽岡山県で11.0%、
▽広島県で2.5%、
▽福岡県で7.9%、
▽熊本県で16.4%、
▽沖縄県で6.4%、
▽愛媛県で1.7%となっています。

4 新規感染者数

人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者はステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

▽北海道で72人、
▽群馬県で24人、
▽東京都で38人、
▽埼玉県で22人、
▽千葉県で16人、
▽神奈川県で22人、
▽石川県で29人、
▽愛知県で52人、
▽三重県で18人、
▽岐阜県で44人、
▽大阪府で51人、
▽兵庫県で36人、
▽京都府で37人、
▽岡山県で59人、
▽広島県で53人、
▽福岡県で64人、
▽熊本県で39人、
▽沖縄県で57人、
▽愛媛県で6人となっています。

5 感染経路不明者の割合

最後に感染経路が不明な人の割合です。目安の値はステージ3、ステージ4ともに50%です。

▽北海道で60%、
▽群馬県で38%、
▽東京都で61%、
▽埼玉県で45%、
▽千葉県で56%、
▽神奈川県で56%、
▽石川県で36%、
▽愛知県は52%、
▽三重県で31%、
▽岐阜県で38%、
▽大阪府で55%、
▽兵庫県で45%、
▽京都府で51%、
▽岡山県で49%、
▽広島県は内閣官房がまとめた時点で報告なし、
▽福岡県は内閣官房がまとめた時点で報告なし、
▽熊本県で54%、
▽沖縄県で67%、
▽愛媛県で23%でした。

指標として新たに採用された「入院率」は、すべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると本来は入院する必要があるのに入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから、「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は以下の場合には適用されないとしています。

▼療養者数が、人口10万人当たり10人未満の場合。

▼新規陽性者数のうち入院が必要な人が、発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体についてはステージの判断は行われません。