水素動力源の旅客船開発へ スイスと日本の企業 ”脱炭素”連携

脱炭素社会に向けて、スイスと日本のベンチャー企業が共同で、水素を動力源とする旅客船を、日本国内で運航させるプロジェクトに乗り出すことになりました。

プロジェクトに取り組むいずれもベンチャー企業で、船の開発を手がけるスイスの「アルマテック」と商船三井や三菱商事などが出資する「e5ラボ」は19日、都内にあるスイス大使館で覚書を交わしました。

「アルマテック」は、水素で発電する燃料電池を動力源として、二酸化炭素を排出しない旅客船の開発にあたります。

船体にはカーボンなどの軽い素材が使われ、速度が上がると船体がより浮かび上がってエネルギーの消費量を抑えられるということです。

ただ、一般的な船と比べて建造費が高くなるため「e5ラボ」が、国内の航路にこの船を導入する企業を探して仲介する役割を担います。

国土交通省によりますと、水素だけを動力源とする旅客船が国内で運航すれば、初めてだということです。

「e5ラボ」の一田朋聡社長は「次の世代に責任を負う中で脱炭素を実現するエネルギーの転換をやらないといけない。世界の技術を活用して日本ならではの技術をのせていきたい」と話していました。

IMO=国際海事機関は、今世紀中のできるだけ早い時期に温室効果ガスの排出をゼロにする目標を掲げていて、国内でも環境に配慮した船を運航させる動きが出始めています。