広がるテレワーク 女性の半数近く“上司などの評価が不安”

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、働く人の間でテレワークが広がる中、上司などからの評価が適切にされないのではないかと不安を感じる社員が多く、とくに女性では50%近くに上ることが民間の支援会社が行った調査でわかりました。

この調査は働く人たちのカウンセリングなどを行う東京の「ピースマインド」が、ことし2月から3月にインターネットなどを通じて行い、365人から回答を得ました。

それによりますと、テレワークについての不安を聞いたところ「上司などから業務上の評価が適切にされないのではないか」と回答したのは、女性では48.9%と半数近くに上りました。

さらに、20代の若手社員では「仕事の生産性について不安を感じている」と答えたのは68.4%で、職場で新しいアイデアを求められたり、仕事が認められたりする機会が減っていることが背景にあるとみられるとしています。

また、困っていることについて聞いたところ、1人暮らしの場合は「仕事のストレスや問題を誰かに話すことが減っている」と答えたのは46.7%と、家族と同居する場合と比べ高くなっています。

調査を実施した「ピースマインド」は「テレワークの長期化で、職場の上司や同僚などからのサポートを受けることができないケースが多いとみられる。会社内でのコミュニケーションを積極的にとる必要がある」と指摘しています。