4月の外国人旅行者 感染拡大前のおととしと比べ99.6%減少
先月、日本を訪れた外国人旅行者は推計でおよそ1万900人で、新型コロナウイルスの感染が拡大する前のおととしの同じ月と比べると、99.6%の大幅な減少となり、記録的な低水準が続いています。
日本政府観光局によりますと、先月、日本を訪れた外国人旅行者は推計で1万900人でした。
去年の同じ月の2917人よりは増えていますが、新型コロナウイルスの感染拡大前のおととしの同じ月と比べると、99.6%の大幅な減少となっています。
政府は、外国人の日本への入国について、在留資格がある外国人の再入国や、親族の葬儀などの「特段の事情」を除いて全面的に制限しています。
このため、先月、入国した外国人旅行者は観光やビジネスの目的ではなく、駐在員やその家族、留学生などに限られるとみられます。
国や地域別にみますと、中国が3300人、韓国が1100人、アメリカとインドがそれぞれ600人などとなっています。
インドで確認された変異したウイルスの感染が周辺国にも拡大していることから、政府は、水際対策を強化していて、外国人旅行者の数は当面、記録的な低水準にとどまる見通しです。