宮城 富谷 途絶えた「富谷茶」復活へ 各地で新茶の摘み取り

江戸時代に盛んに生産された「富谷茶」の復活を目指す宮城県富谷市で19日、茶摘み式が行われました。

宮城県富谷市は「富谷茶」

茶摘み式は新型コロナウイルスの影響で市民の参加を取りやめ、富谷市の若生裕俊市長をはじめ、茶畑を管理するシルバー人材センターの人など25人が参加して行われました。

参加した人たちは感染防止対策としてマスクを着け、ほかの人と距離をとりながら専門家の指導を受けて、丁寧に茶葉を摘み取っていました。

富谷市によりますと「富谷茶」は江戸時代、盛んに生産されていましたが、他の地域のお茶に押されて徐々に生産者が減り、昭和45年には途絶えたということです。

しかし地域の活性化などのため市は4年前から復活を目指すプロジェクトを進めていて、商品化を見据えて生産量を増やすため、お茶の苗木を植えるなどして生産に取り組んでいます。

市によりますと19日収穫した茶葉は、式のあと、茶を作る工程の実演に使われるほか、製茶して市内のお祭りなどでふるまわれるということです。

参加した60代の女性は「年々茶葉がよくなっていると感じる。かつては銘茶と呼ばれた富谷茶を復活できるように頑張りたい」と話していました。

若生市長は「富谷茶の商品化と合わせてスイーツなどにも活用するなど富谷茶の栽培を皆さんとともに頑張っていきたい」と話していました。

茨城県大子町は「奥久慈茶」

茨城県大子町で特産の「奥久慈茶」の新茶の摘み取り作業が始まっています。

茨城県の山あいにある大子町では、朝晩と日中の寒暖差をいかして特産の「奥久慈茶」の栽培が盛んです。

奥久慈茶は味が濃く香りが高いのが特徴で、それぞれの農家では今週から新茶の摘み取りの作業が始まりました。

このうち吉成弘輝さんのおよそ1ヘクタールの茶畑では19日、質の高いお茶にするために手作業での収穫が行われました。

茶畑には近くの農家の人たちも手伝いに集まり、およそ20人が新茶の柔らかい芽をひとつひとつ摘み取っていました。

吉成さんによりますと、ことしは先月上旬の気温が低かったため生育が少し遅れたものの、その後は気温が上がったことなどから味わいのよい新茶に仕上がったということです。

吉成さんは「新型コロナウイルスで大変な時期が続いていますが、新茶を飲んで温かな気持ちになってもらいたいと思います」と話していました。

「奥久慈茶」の新茶の収穫は来月中旬まで行われ、県内や東京に向けて出荷されるということです。