防衛省 大規模接種予約記事巡り 朝日新聞出版と毎日新聞に抗議

新型コロナウイルスワクチンの大規模接種をめぐり、一部の報道機関が、実在しない接種券番号でも予約できることを、実際に予約して試したことについて、防衛省は悪質な行為だとして、書面で抗議しました。

新型コロナウイルスワクチンの大規模接種をめぐり、朝日新聞出版と毎日新聞は、実在しない接種券番号でも予約できることを、実際に予約して試した記事を掲載し、岸防衛大臣は「悪質な行為で、極めて遺憾だ」として厳重に抗議する考えを示していました。

これについて、防衛省の石川武報道官は記者会見で、両社に対し、書面で抗議文を送ったことを明らかにしました。

朝日新聞出版「抗議文届いておらず コメント差し控える」

朝日新聞出版は「今のところ抗議文が届いておらず、内容を確認しておりませんのでコメントは差し控えさせていただきます」としています。

毎日新聞社「確認作業は公益性が高い」

毎日新聞社は、「『架空の数字を入力しても予約できる』との情報があり、防衛省への取材を進めるとともに真偽を確認するため実際に入力したうえで記事化しました。確認作業は公益性が高いと判断しました。予約はすぐに取り消しています」とコメントしています。