ソフトバンク “福岡県の宣言期間中 主催の全試合 無観客で”

プロ野球、ソフトバンクは、福岡県に出されている緊急事態宣言の期間中、福岡市の本拠地で行う1軍の試合など、すべての主催試合を観客を入れずに実施すると発表しました。

福岡市にあるプロ野球、ソフトバンクの本拠地、PayPayドームでは、福岡県の要請を受けて、5月7日から観客数の上限を5000人に制限し、緊急事態宣言の期間中も継続するとしていました。

しかし、すでに販売されたチケットは有効で、観客数が5000人を超える可能性があるのが現状でした。

ソフトバンクは18日、5月31日まで予定されている緊急事態宣言の期間中、PayPayドームで行う1軍の試合など、すべての主催試合を観客を入れずに実施すると発表しました。

このため1軍では、22日と23日のオリックス戦、28日から30日の巨人との交流戦の合わせて5試合を観客を入れずに実施することになります。

球団は「たとえば巨人戦は、およそ1万5000人分チケットが売れている。そういう中で人の流れを抑制するためには無観客でやるしかないという判断だ」と説明しています。

球団によりますと、無観客となる試合について販売されたチケットは、すべて払い戻すということです。

プロ野球の観客数をめぐっては、各球団はこれまで政府や各自治体の方針にのっとって観客数の上限を設定したり、無観客としたりしてきましたが、球団が自主的な判断で無観客とするのは異例です。

また、5月10日には斉藤惇コミッショナーが「無観客は例外中の例外でやる意味がない。12球団のオーナーが意味がないと言っているし、私もそう思う」と述べ、12球団が無観客試合に否定的な考えで一致しているとの見解を示していました。

NPB井原事務局長「ホークスは福岡県の状況で判断と理解」

ソフトバンクが緊急事態宣言の期間中、主催試合を無観客で行うことについて、NPB=日本野球機構の井原敦事務局長は「“緊急事態宣言イコール無観客試合”ではないという認識は、12球団で何度か確認しているところなので、ゆるぎはない。一方で、それぞれの地方自治体と連携して安全安心を最優先に判断していくことも同時に確認している。今回のホークスは、福岡県の状況で判断されたという説明を受けているし、こちらもそう理解している」と話していました。