コロナワクチン 歯科医師が住民への接種開始 神奈川 大和市

新型コロナウイルスのワクチン接種を少しでも早く進めようと、神奈川県大和市では18日、研修を受けた歯科医師が住民への接種を行いました。歯科医師による住民への接種は全国で初めてとみられるということです。

大和市は、市立病院に勤務する歯科医師の小澤知倫さんに接種を担ってもらうことを決め、これまでに必要な研修を受けてもらいました。

小澤さんは18日、保健福祉センターで行われた85歳以上を対象とした集団接種で、検温や予診を終えたお年寄りたちに実際にワクチンを接種しました。

担当した14人に対して1人1人体調を確認してアルコール消毒を行ったあと、安定した手さばきで腕への筋肉注射による接種を進めていました。

厚生労働省は担い手の確保が難しい場合、歯科医師によるワクチンの接種を特例で認めていて、日本歯科医師会によりますと、歯科医師による住民への接種は全国で初めてとみられるということです。

接種を受けた87歳の女性は「最初は怖くて緊張しましたが、痛みもなく、すんなり終わってよかったです」と話していました。

小澤さんは、今後も大和市の行うワクチンの集団接種に参加することにしていて「ふだん行っていない筋肉注射だったので、緊張感はありましたが、トラブルなく接種できてよかったです。歯科医師も接種を担えることに意義を感じています」と話していました。