岸防衛相 ワクチン大規模接種の予約 “適正な情報の入力を”

17日から予約の受け付けが始まった、新型コロナウイルスワクチンの大規模接種をめぐり、岸防衛大臣は、実在しない接種券番号などでも予約が取れるシステムであることから、予約の際は適正な情報を入力するよう呼びかけました。

政府が東京と大阪に開設する大規模接種センターのワクチン接種は、17日からインターネットで予約の受け付けが始まりましたが、実在しない接種券番号や誤った番号を入力しても、予約が取れる状態になっています。

これについて、岸防衛大臣は閣議のあと記者団に対し、実在しない番号などでの予約を防ぐには、予約システムを自治体のシステムとひも付ける必要があるものの、サイバー攻撃などによる個人情報の流出を防ぐため、ひも付けなどの大規模なシステム改修は行わないことを明らかにしました。

そのうえで「不正な手段で予約を実施することは、接種を本当に希望する人の機会を喪失し、貴重なワクチンをむだにしかねない悪質な行為だ」と述べ、予約の際は適正な情報を入力するよう呼びかけました。

また、岸大臣は予約の際に入力する「市区町村コード」については、実在しない番号は受け付けないようにするなど、システムの一部を改修する考えを示しました。

一方、岸大臣は一部の報道機関が、実在しない接種券番号でも予約できることを、実際に予約して試したことについて「悪質な行為で、極めて遺憾だ。厳重に抗議する」と述べました。