北海道 阿寒湖 ホテルのキャンセル相次ぐ 緊急事態宣言受け

緊急事態宣言が出された北海道では、有数の観光地、阿寒湖温泉街でホテルの予約のキャンセルが相次ぐなど影響が広がっています。

釧路市の阿寒湖温泉街は本格的な観光シーズンを迎えるはずでしたが、緊急事態宣言を受け、人気の遊覧船は運航を取りやめたほか、土産物店の中には休業する店も出ています。

営業を続けている店も苦しい状況で、土産物店「にいづま」を経営する新妻俊さんは「もともと少なかった観光客が宣言でさらに減ることになる。一日も早く収束してほしい」と話していました。

また、阿寒湖畔でホテルを経営する「鶴雅リゾート」では宣言を出すことが決まった先週金曜日から予約のキャンセルが500件以上に上っているということです。

17日も次々と入ってくるキャンセルの連絡の対応に追われていました。

道は「どうみん割」のモデル事業「新しい旅のスタイル」について新規の予約を停止し、すでに予約済みの旅行も18日から今月31日まで、割り引きの対象としないことになりました。

ホテルでは「黙食」や「黙浴」などの感染対策を徹底して客を迎えていますが、さらなる打撃は避けられそうにありません。

鶴雅リゾートの金子力社長は「緊急事態宣言で近隣からのお客様も減っている。希望を持ったり失ったりと厳しい日々が続くが、今は我慢しかないです」と話していました。